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  1. 2020

「癌ケトン食治療コンソーシアム」研究成果進行性がん患者で新しいケトン食療法による有望な結果~国際科学雑誌Nutrients で発表~

2020.07.30

2012年から取り組みを開始した癌ケトン食の臨床研究の成果が、ようやく論文として発表できる運びとなりました! Nutrients(2018年インパクトファクター4.171)という栄養系の科学雑誌に、2020年5月19日アクセプトされました。



また、大阪大学、明治ホールディング、日清オイリオ、三者で、2020年7月30日プレスリリースを行う運びとなりました。
日本から、癌ケトン食のエビデンスを科学雑誌に報告するのは、もちろん初めてになりますし、我々が開発した癌ケトン食のレジメの妥当性と信頼性を示すことができました。 癌の世界で、これから、多くの患者さんに利用してもらうためには、小さな一歩にすぎませんが、癌ケトン食研究の最初としては、大きな一歩になったと思います。
ステージ4で、すでに様々な治療を試された進行癌の患者さんが、この研究にご協力してくださいました。心から感謝申し上げます。最長生存の患者さんは80.1か月(現在も生存中)、生存期間中央値は32.2カ月、3年生存率は44.5%という驚きの結果でした。 さらに、患者の予後を判定できる、スコアの開発も行っています。 癌ケトン食療法は、癌治療において強力な支持療法となっていく可能性があります。できるだけ多くの癌患者さんがケトン食を利用できる状況を作り上げていきたいと思っております。引き続き、癌ケトン食研究を進めてまいりますので、皆様のご協力とご支援よろしくお願い申し上げます。