漢方研究について 1
漢方研究発表に向けて
漢方研究を進めていく上で、最重要のひとつは、英語論文による発表である。 幸い、当講座では、IFを有する雑誌に、研究成果を発表できているが、正直、苦労の連続であった。 英語論文発表の際に、以下の4点が、常に問題になる。
1.漢方で使われる生薬のラテン名による表記
2.漢方薬の成分表示
3.漢方を掲載している英語論文について
4.漢方薬の英語による表記、および略号
1.漢方で使われる生薬のラテン名による表記
薬用植物総合情報データベースのホームぺ―ジを参考にされるとよい。http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb-bin/list_data.cgi?category=crudedrug&lang=ja
2.漢方薬の成分表示について
エキス剤であれば、3D-HPLCやLC-MSなどの解析データを 提供してくれたメーカーに問い合わせればよい。 以下のような表示をすれば、基本的には問題ないと思われる。
※無断引用、転載を禁ず
3.漢方を掲載している英語論文について
最近、世界的に伝統医学の見直しがブームとなっているのか、漢方の論文を掲載している科学雑誌は増加している印象である。ただし、少しテーマがずれると、まったく相手にされず、あっという間にrejectの返事がくることも否定できない。 以下の表を参考に、慎重にリサーチして投稿されることをお勧めする。一度や二度の門前払いに挫けないタフさが必要になる。漢方を掲載している医学雑誌
雑 誌 名 | IF |
---|---|
JOURNAL OF THE AMERICAN GERIATRICS SOCIETY | 4.388 |
AMERICAN JOURNAL OF PHYSIOLOGY-LUNG CELLULAR AND MOLECULAR PHYSIOLOGY | 4.281 |
PROGRESS IN NEURO-PSYCHOPHARMACOLOGY & BIOLOGICAL PSYCHIATRY | 4.187 |
PHYTOMEDICINE | 3.526 |
THE AMERICAN JOURNAL OF CHINESE MEDICINE | 3.222 |
PHYTOTHERAPY RESEARCH | 3.092 |
JOURNAL OF ETHNOPHARMACOLOGY | 2.981 |
INTERNATIONAL IMMUNOPHARMACOLOGY | 2.956 |
PLOS ONE | 2.806 |
JOURNAL OF PHARMACY AND PHARMACOLOGY | 2.405 |
BMC Complementary and Alternative Medicine ※Editorial BoardのAssociate Editorとして当講座の萩原が参加しています。 |
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